イケメン三兄弟と同居する事になっちゃった?!


教室で綾斗君と喋っていると登校してきた梨恵ちゃんが私たちの方へやって来た。


「おはよー!!二人ともっ。」


いつも通りの挨拶をする。
梨恵ちゃんの目はとても冷たくて、笑っていない。

急な態度の変化に正直戸惑うけど、それでも私は平気な振りをする。


「へぇ……ゆずちゃんって綾斗とよく一緒にいるよねっ。仲良いね!!」



その言葉に少しゾクッとした。
何かを企んでいるような…少々意味深な言葉。

私はいつものように笑顔で接する。


「あ、今日撮影だから早退するって事言うために先生の所行くんだった!!
職員室行ってくるね!!」


何かを思い出したかのように言って、梨恵ちゃんは教室を出ていってしまった。



「…何か、意外に大丈夫なのかな?」


「いや、ゆずちゃん。梨恵ちゃんの事見くびらない方が良いよ。今の表情見たでしょ?……ちょっとほんとに危険かも知れない。」


「えっ……、」


「幼い頃から一緒にいるから…小さな変化にもすぐ気づく。……今日は俺たちから離れないで。」


「わ、分かった。」



梨恵ちゃん本当に…何か企んでるんだ…。


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