イケメン三兄弟と同居する事になっちゃった?!


「おい、男子。なぁに見てんだ。あぁ?
正直キモいぞ。………さ、ゆずちゃん。

貴女の席はあそこよ。」


あそこよ。と言われ、指をさした所を見れば、一番後ろの窓際の席だった。


……私、あそこの席が一番好きなんだよね…。


「分かりました…。」


お礼を言って、自分の席に座る。


Oh~…。
Boysたちの視線が気になりマス……。



「……ん…?」

「「どうしたの?!ゆずちゃん…!!」」

「……!!!!」


何…この反応……。
私の小さな「ん?」って声聞こえてたわけ…?


皆さん、聴覚が優れているんですねぇ…。


「男子、黙れ。…ふふっ。どうしたの?
ゆずちゃん。」


先生が代わりに問う。


……私の右隣がいないけど…。
誰なんだろうなって……思ったんだよね…。


「いえ、何でも……、」

「春川くんよ。」

「え?」

「貴女の隣は春川って子の席なの。あの子、頭が良いから授業を受けなくてもテストの結果が良いのよ。春川家は皆文武両道。

3年にいる春川くんは真面目に授業を受けてるけど。

この子と2年の春川君は……ねぇ。

ま、毎日出席はしてるから良いんだけど。

いつもどこにいるんだか。



……あら、余計な話をしちゃったわ。」



へぇ…。
春川くんかぁ……。


会ってみたいな…。


一体どんな人なんだろう…。

聞く限り、3人兄弟なんだ。
一番上のお兄さんは真面目なんだな…。


それから、数十分先生の話を聞いた。

私のために、A組だけ急きょ授業を切り上げたんだって。


何か申し訳ない…。







先生の号令で、私のために設けられた特別な時間はお開きとなり、休み時間となった。


ちょうど、今からお昼みたい。






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