イケメン三兄弟と同居する事になっちゃった?!
●私以上にあなたは欲張りですか?



「で、ゆずちゃんの悩みは解けた?」

優斗君が心配そうに私を覗き込んだ。
拓斗君は自然と私の肩に手を回す。


「うん。何とか…ね。」

「そっか、良かった。」


ニコッと笑う優斗君は私の頭を優しく撫でてくれて。

優しさで溢れるその手のひらはやっぱり温かくて、心地よかった。

二人の優しさが何だかくすぐったくて、
私は恥ずかしがりながらも笑顔を見せた。


「ゆずは笑顔が似合う。」


拓斗君がふとそんな事を言った。

私は笑顔でいることが多いから、よく皆に笑顔が似合うって言われるんだよね。

拓斗君にも言われるとやっぱりそうなのかなって思う。



「何か、ゆずちゃんがここに来てもうすぐで1ヶ月くらいになるけどさ……、

今までずっと一緒にいたような感じするよね。」



優斗君……そんな事思ってくれてたんだ…。


「そ、そうなの?」

「うん。それくらいこの家に馴染んでるって事だよね。ゆずちゃんが来てから毎日が楽しいよ。」


……その笑顔は…ずるい…。
クシャッと笑った笑顔が今至近距離にある。


「そーそー、ゆずはずっとこの家にいてもらわねぇと困る。」

「ふふっ。」


何だかくすぐったい。



< 73 / 187 >

この作品をシェア

pagetop