先輩でも妬くんですね。


真那は、体操着でさえもかわいく着こなし、頭に巻くハチマキを巻き直しながら私に言った。



「うん。…ねぇ、何でいつも以上に気合入ってんの?」



すると真那は「はぁ…」とため息をついて言った。



「体育祭は一般公開でしょ?
もしイケメンが来てたらどうすんのよ!
声かけてもらえるかもでしょ!?」



…やっぱりこの子はブレない子だ。



『パーン!』




そんな会話をしてるうちに、リレーは始まった。
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