貴方は王子で私は子羊
タイトル未編集


憂鬱な気持ちでいつもと同じ時間同じ電車に乗り込む

この時間混むのよねぇ。

満員電車はもう大分慣れてきたし、私的に楽なスペースまで見つけた。ードア側優先席付近。
背中もたれれるし、停車すれば外の空気が吸える。乗り降りの多い駅だと少し不便なのは難点だけど、それ以上の価値がこの場所にはあると思ってる。


ー次の駅がまさにその乗り降りの多い駅だ。

私は少しだけ降り、降りる乗客がいなくなったのを見計らいまた同じ位置に着く。

ーん!?
なんだか今日は人が多い、、、

ドカドカと人が流れてくる。私は必死で踏ん張るが結果ドアが背に来る形に落ち着いた。

ぎゅうぎゅう詰めの車内でいつもなら独特な臭いを漂わせてる、はずなんだけど、今日は違う。

どちらかというと私好みの香り。

どんな人がこの香りを、、、?

若干変態ぽい考えで少しだけ周りを見渡すと、対面している1人の男性からだと気づく。

どんな顔してるのかな〜?

これも電車の楽しみの一つ、人間ウォッチングだ。

ってっえ!?
そんな、まさか!?

だって、マスクもしてない。
帽子を深く被っているこの人を誰が間違えるか。

私は咄嗟に指で指し、、、


「桜庭あきっ…んがっ!」

『っし…静かにしてよ、ね?』

ーコクコク

私は口を押さえられ頷くことしかできなかった

これが。トップアイドル桜庭あきと
との出会い出会った。
< 1 / 1 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop