The Fool−修正版−

修業

―幻界―


帰って来た五人はア然とする。


壊れた物は片付けられ、所々で露店が開かれている。


「……おう、こっちだ貴様等」


ミロクはそのなかの屋台にいた。


「どうだった?自分の分身と会った感想を聞きたいな」


「あれは絶対僕じゃない!」と、弟薔。


「……右に同じ」と神擬。


「………」と無言で頷く闇出。


ミロクは鼻でフン、と笑い飛ばす。


「これでも、食え」


そう言われて渡された皿には得体の知れない、蟹の足の殻を剥いたのを巨大かしたようなモノが乗っていた。


「…………これ、何だよぅ……」


幕内が青ざめる。


ミロクは頬が膨らむほど頬張りながら、


「お前等が倒した魔物、インセキメラの足」


と平然と言う。


「…あれ、食べれるのかよ!!!」


「お!以外と美味い」


「おいし」


「ほんとだねぇ」


「…………美味い」


幕内と姿知祈は未知の食べ物を恐れる心のない、三人を見て、激しく、三人を友にした事を後悔した。


だが、そんな二人の腹が大きく鳴る。


「……幕内……食べよう」


「………うん」


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