The Fool−修正版−
「…………ラ」


「…………バ……」


「うー…………ん…」


「可愛い………バラ」


「だ……れが可愛い!?」


「バラ…の……寝相」


ライが照れながら言う。


「男には二つ!!種類がある!可愛いと言われて照れる男とカッコイイと言われる漢だ!勿論僕は………」


「………キザ………?」


「そうキザと呼ばれて…………ってちがーう!!」


ライのボケにノリツッコミをする。


最近、ライのボケは何処から来るのか誰もわからないくらい天然化していた。


「ところで…ご飯か?」


「…………」


こくん


「今日、誰当番だっけ?」


炊事洗濯は当番制になった。


「………………ん」


ライが自分を指で指す。


「ライなら安心だな。マハが食事当番になった時は危なくて食べられないよ」


こっちに来てからはグロテスクな食べ物が多いからある程度は大丈夫になったが、マハの料理はさらにグロテスクになっているらしい。


実際、遊びに来たミロクも拒否したほど。


「フィード………とバルト………マハは………ミロク…………のとこ……で……手伝い……」


「ミロクさんとこの若い人達と模擬試合かい?エレボスは?」


「………狩りの日……だから……狩り……行った」


「ライは?」


ちなみにバラは今日は何もない。


何でも屋The Foolはいっつも閑古鳥が鳴いている。


「図書館……で……仕事……」


「あんま誰も来ないような所だねぇ」


「………そろそろ……いくね」


そういって男部屋から出て行った。


時計を見る。


十時半


「寝過ぎたな…」
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