週7で会いませんか?



沈黙、、、。



無理もない、何を話せばいいのか分からないから。




「久しぶりだね」




先に沈黙を破ったのは大毅さんだ。

大毅さんは(当たり前だけど)以前会ったときより背がすごく高くなっていた。

160cmで女子でもそこそこ大きい方のわたしも、すこし見上げる形になる。



「お久しぶりです。元気でしたか?」


わたしちゃんと笑えてるかな?
緊張して上手く笑えない。

ゆっくりと顔を上げると、優しい表情で答えてくれた。

「元気だよ。優斗は?最近どう?」



「元気ですよ!元気すぎるくらい!」

思わず身振り手振りが大きくなる。



ハハッと優しく笑う大毅さん。


「そっか。…よし、レジ教えるね」



「はいっ、よろしくお願いします!」



わたしは大毅さんの大きな背中を追いかけるように、歩き出した。






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