私の彼は、“キス恐怖症”。《SS更新中


「ま、俺はメディアへの出演は
断ってるからなー。」


『ドラマとか出ればいいのに。』


「ドラマなんか出たら、今まで以上に
女に騒がれて鬱陶しいだろ。」


兄貴らしい言葉に、少し笑う。

普通は、どんどんメディアに出て
有名になりたいと思うはずなのに。


「でさ、今日は“これ”を
見せにきたんだよ。」


『ん?』


机の上に出された白い紙に目を通す。


『……なんだよ、これ』


文面を見た瞬間、
苛立ちからきたその言葉は
自然と口から漏れ出てしまった。







< 135 / 224 >

この作品をシェア

pagetop