私の彼は、“キス恐怖症”。《SS更新中


『そんなこと言ってたら
鳴かせちゃうよ?』


“泣かせる”ではなく、“鳴かせる”
という意味だと理解した私は、しょうがなく黙って机の上に置いてある雑誌を見て時間を潰すことにした。


コンコン。


誰か来る……!


『どうぞー。』


ガチャリ。


「しっつれいしまっ…………」


明るい茶髪のラフな格好をした男は、私を見るなり固まってしまった。


「瀬野さんの彼女!?」


『うん、そう。』


「まじ美人っすね!」


……テンション高い人だな。

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