好き✕好き



「いいじゃん!いいじゃん!美愛もけがしなかったし☆ほらっ!早く滑ろー」



ニコニコしながら、あたしの手を掴む捺実ちゃんに連れられクタクタになるまでスキーを楽しんだ。




その夜。



スキー教室は1泊2日なのでホテルに泊まっている。


今は、部屋に捺実ちゃんと私、クラスの女子の優陽(ゆうひ)ちゃんの三人。


そして・・・女子の大好物恋話の時間。


そりゃ、私も女子だから恋話は好きだけど………



「ねっ!美愛〜っ聞かせてよ〜。透李君とのラブ話」


「えっ?!何それっ!私も聞きたい☆美愛ちゃん、教えて!」

なんで、私だけ話さなきゃいけないの〜?!

「ヤダ!なんだ、私だけ〜?!」


「なんでって……あたし彼氏いないし、美愛だけじゃない。この中で彼氏いるの」


「えっ…そなの?優陽ちゃん美人だからいると思ったのに……」


「わたし?ないない。先月別れちゃった☆」


そんなぁ〜……!!


そして、この夜寝ることも許されずずっと捺実ちゃんと優陽ちゃんの恋話に付き合っていた。
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