至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
「優月のことは初めて会った車の中で、菜月さんの妹だと気づいた」


「そうなんですか?」


「名前を聞いて、すぐに分かった」


「あ……」


気まずい車内で自己紹介をしたとき。


それまであたしに目も向けなかったテルさんが、名前を言ったとたんジッと視線を注いできたのを思い出した。



あれは。


名前に反応していたんだ……。




「それから……」


一呼吸置いたテルさんは、気まずそうにあたしを見る。
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