至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
「うん、大丈夫」


包帯が巻かれた状態だけど、その中で微かに動かしてみると、全ての指が動いたのが確認できた。


「良かった……神経がやられてんじゃないかって、気がかりだった」


はぁ……と、ため息を漏らす凌牙は、それも心配してくれていたみたいだ。


「あたしで、良かった……」


「え…?」


凌牙は怪訝そうに首を傾げたけど、それは本音だった。


「これは刺そうと思って刺したんじゃなくて、七海さんの行為を止めようとして、運悪く刺さっちゃっただけでしょ?」


「……まあ……」


凌牙は腑に落ちないような顔をしたけど。
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