至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
外にいる下っ端たちはすでに片付けてきたのか、援護の入らないSPIRALメンバーがどんどん減っていくのを見て、それを確信した。



よか……った……。



緊張が一気に緩んで、全身の力が抜けていき。


フッと倒れそうになったあたしを、掴んでいる手がそれを阻止した。



「優月」


その声に、あたしの腕を掴むその人物を辿ると。




「……テル……さん……?」



あたしの腕を掴んでいたのはテルさんだった。




「凌牙を頼む」


「えっ……?」


そう言ったテルさんは、あたしの手を離すとすぐさま、旬とタイマンを張ってる男を背後から蹴り上げた。
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