魔法のjewelry*shopへようこそ




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「―――っていうことがあったんだ」


「へぇ、よかったじゃない」


「あ、棒読み。本当に信じてる〜?」


「信じてる信じてる」



朝から真美が冷たいよぉ……


証拠にちゃんとブレスレットもしてきたのに!



「でも本当なの?
あたしもあそこの通り何度も通ったことあるけど、"fortune stones"なんてお店見たこともないわよ」


「あー!やっぱり疑ってたんだ」



むくれるあたしにも無視で真美は考えている。


くっそ、あたし泣いちゃうぞ。



「そろそろ席つけー」



ガラリ、と担任の先生が教室に入ってきた。


あたしも慌てて自分の席についた。


真美のちゃんと詳しい話お昼に聞くからね、という言葉を背中に受けながら。



「今日は転校生を紹介する」



その言葉とともに一人の男子が入ってきた。




―――トクン



うん?なんだろ、この胸の高鳴り……



トクン、トクン







これが、ローズクオーツの力だったりして、ね。



『愛する人と巡りあいたい』



お願い、叶っちゃったかも……?






*rose quartz Fin.



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