プリムラ・オブコニカ

青春とよびだし




放課後、松江先生に呼びだされた。なんでも大事な話があるらしい。

アネと帰ろうと思ってたのに…アネには下の兄弟がいるらしく、一緒に帰るからアネは寂しくないんだろうけど。双子って言ってたから相当可愛い妹さんなんだろうなあ…弟かもしれないけど。

そんなことを考えていたら、目的地に着いたようだ。理事長室。たぶん転校の件で何かあったんだろう。

二回ドアをノックしたら、勝手に開いた。自動なのかコレ。じゃあ何で前に立った瞬間に開かなかったんだろう?

まさかあれか?『え、あまりにもアホ面すぎて人間だって一瞬で分からなかったわー土偶かと思ったわー』みたいな感じなのか?失礼な自動ドアだなおい。

「失礼します…あ、松江先生」


「おー…エリカ、呼び出して早々に申し訳ないけど、そこの花に触ってくれないか?」

「は?」

何言ってんだこの人。
花って…理事長さんの机の上のあれか。なんかキラキラしてるな。
…いやいやいやいや!なんでやねん!
呼び出しといて一言目が『花に触ってくれないか?』ってどんな教師だよ!

…もしかして鼻か?鼻なのか?
触ってほしいのか、そうか変態なのか。仕方ないなあ…

そっと松江先生の鼻に手を伸ばすと呆れたような顔をされた。

「そっちじゃない。机の上の花だ」

「あ、やっぱりそっちですか。…てか何で触らなきゃいけないんですか?」

「…それは言えないんだが、頼む。少し触れるだけでいいんだ」

「はあ…」


仕方ないし早く帰りたいのでそっと触れる。
ひんやりした感覚。キレイな花だなあ…

そんなことを考えていると、急にけたたましいサイレンが鳴り響いた。

「えっ!?」

「……マジかよ」

松江先生が驚いた顔をしている。

そんなびっくりしてないで、火事かなんかあったんじゃないの!?早く逃げようよ!

「いや、大丈夫だ…お前以外は」


「は?」


意味分からん…!

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