重い想われ 降り振られ
まともなデートすらした事もなく、あっさりと捨てられ
次の週には、仲のよかった友達の一人と交際を始めていた。

周りには秘密で交際したいと言っていた男の策略にはまり
誰にも相談することもできずに、一人で泣き明かした高校生時代。

それ以来、一生一人身なんだと自分に言い聞かせ
これからは自由奔放に、やりたい事を満喫しながら生きて行こうと
心にきめてきた。

そんな真理子も長い就活の末、やっと採用が決まり春から新社会人になった。


大学を卒業すると同時に、憧れていた一人暮らしを始めた。

期待よりも不安の方が大きいが、真新しいスーツに袖を通した。

まだ開けきれてないダンボール箱が目立つ部屋を後にする。

駅の改札を通り、電車で2駅目。

真理子を採用したのは、小さな広告会社だった。

営業二課の事務社員。

会社に着くと、入社式で仲よくなった

同じ新入社員の 森川 菜奈 が真理子の姿を見つけ飛んできた。
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