アイス・ミント・ブルーな恋[短編集]
「さよなら」
「え」
けど、私の心に限界がきた。
だからさよならした。
痛くも痒くもないでしょう。
最後にそう呟いた。
別れを決心した理由は簡単。
他の女の子とキスをしてた現場を直接見たから。
「好きだった」
ため息をついていた友達は、一日中カラオケに付き合ってくれた。
「好きだったの、本当に」
私を見放したはずのお姉ちゃんは、私をそっと抱きしめてくれた。
「さよなら」
あなたは、どんな表情をしていたのか、私は知らない。