龍蝶~闇に隠された愛~【上・完】
〝ギクッ”

俺にそんなこと言えるのは丞平…お前くらいだ。

「わぁったよ…寝りゃいんだろ寝りゃ。」

俺は仕方なく、仕方なくだぞ!?

折れてやった。

徹夜をしたせいか案外眠りが早かった。

気持ちよく寝ていると何かが俺にぶつかってきやがった。

驚きに目を覚ますと俺の前には梨華。

それに梨華にひっついている妹の梨湖。

なんだこの光景は…

というかその前に…

「!?梨華!?」

俺は一瞬で目が覚めた。

俺の前には元気で笑っている梨華がいた。

「お前…」

「平気平気、匡さんのおかげでなんとか…」

なんて言ってやがる。

俺はそんな苦しそうな梨華の顔をみて思った。

やっぱり俺はこいつが好きだ。

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