愛しい君に何度でも
「失礼な。
私だって人間なんだから好きな人くらい出来るわよ」
あの後チャイムが鳴ってゆずを誘拐するみたいにささっと教室へ連れて行った私はめちゃくちゃ問いただした。
さっき思った事を素直に話すと、ゆずはそんな事を言っていつものようにペットボトルの中身を飲んだ。
じゃなくて。
「だって、私。
ゆずがお兄ちゃんの事好きだったなんて聞いてない…」
「うん、だって言ってないもん。
逆に知ってたら怖い」
言ってないって。
言ってないって。