エレベーター
未練

崩れる

『いやあーーーーーー!!!』



わたしは走り出した。

どこをどう走ったのかわからないほど、やみくもに走る。


階段を駆け上がる。

上へ、上へ、螺旋のように上がる。


途中、階段を降りて来たおじいさんに会う。


『助けて!』


わたしはおじいさんに助けを求め、その腕にしがみついた一。


ぐしゃ、


次の瞬間、しがみついたおじいさんの腕が、砂のように崩れた。




『ぅ、うああああ…!』




わたしはまた悲鳴をあげ、階段を駆け上がった。




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