幼馴染みと年下男子に振りまわされて
第一章

幼馴染みと私

【新菜side】





「にーーなっ」




この声は…。




アイツだ…振り向きたくないんですけど…。




「おい新菜!呼んでんだろ!」





「何よ…」



嫌々振り向き返事をする。







「お前オレの扱い酷くね?」






「あのねぇ…16年も一緒にいるんだよ?そりゃイヤになってくるよ」





「イヤとか言うなよ…オレ…傷ついちゃう☆」





「…気持ちワル」





ひでー!とかなんとか文句言ってるコイツは蒼井渚。女みたいな名前してるけど正真正銘のオトコ。



生まれた時から一緒らしく、小さい頃からよく遊んでいた。


幼稚園、小・中学校はもちろん一緒。




高校は流石に別々になると思ってたのに…。




まさか高校まで一緒なんてホントなんなの!





「おい新菜急げ!遅刻するぞ!」



はっ!そうだった!




「ちょ、待って渚!」



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