許婚でたまるか!
「オイ!なにもそこまで言うことないだろ?!あたしは真剣に問題解いてんのに!!」


「どこがだよ…?一問も正解してないのに……?!お前授業でいったい何を教わってたんだよっ!!?」


冴木がかなりのご立腹のようで、目尻が釣りあがっていた。



SMプレイ開始か……?!!


冗談じゃねぇ!!!!


「な、なんだよ!!?開始からまだ数秒しか経ってないのに、そんなイラつくなよな!?」


「〜〜っとにかく!最初は基本をガッチリと堅めて、ひたすら憶えていくしかねぇな!まずそこからだ!!」



マジかよ……。



基本もなってなかったのか、あたし……。



奥が深すぎるんだよ……、



日本史。


「おい…。へこんでる場合じゃねぇぞ?もし期末も同じ教科で赤点取ったら、夏休みは補習受けに学校に通わないといけなくなるんだぞ?それでもいいのか…?」
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