許婚でたまるか!
だって、優子好みの男子がいないぞ……?!



どちらかといえば優子は、冴木みたいなモデル気質のナルシスト野郎がタイプだ。


だから、筋肉質の男気溢れまくりの柔道部はまず無いのだ!



…………………。



……………。




……だな。


まずあり得ないゎ!


あの優子に限って。



それは無い無い!


と、あたしは食べ進める。



が!!



その女子がとんでもない事をあたしにぶちかましてきたッ!!


「相手は確か、渡辺っていう三年の先輩みたいよ?」


「ブホォッ!!」


あたしはまさかのその言葉を聞き、お米を喉に詰まらせてむせた……!


「ちょ、ちょっと?!みかっち大丈夫?!」


「ゴホゴホッ!………あ、あはは。大丈夫…かな…?ごほっ。」


と、何てこと無いようにあたしは返してみせる。


でもそんなあたしは内心、全然大丈夫じゃなかった!!
< 172 / 264 >

この作品をシェア

pagetop