許婚でたまるか!
部長は鼻歌まじりに着替えを済ますと、女子の部員を集めた。



「えっと、一応うちの高校は無事、県大会に進出しましたぁ~!ので、午後の男子の応援にみんな専念しましょう!!」



「「「ハイッ!」」」




そうそう!


午後は男子の予選なんだよな!



うちの地区は他のところと違って参加する高校が少ないため、地区大会は一日で終えてしまうのだ!



だから実質、県大会からが本当の大会と言っても過言じゃないんだ!


うちの柔道部、特に男子は全国の切符をいつも手にしている。



いわゆる強豪チームなんだな!




………って、説明はこのくらいにしてと。



すると部長が腕章をつけた運営の人と話を終えると、
すぐにあたしを呼んだ!


「あ!橘ちゃん!悪いんだけど大至急、主将呼んできてもらえる?男子の予選のメンバー、主催側が間違えて名前明記してたみたいで相手側の選手が変わったみたいだからさ!」


「わかりました!!じゃあちょっと行ってきますね!!」


「確か自販機のところにいるって聞いたから!悪いね!!」


「いえ!了解デス!!」



あたしはダッシュで渡辺主将の元へ向かった。
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