許婚でたまるか!
どうやらこの冴木野郎と一緒のクラスらしい。


「すみません。ちょっと黙っててもらってもいいですか?あたしは、……コイツが許せないんです!!!!」


「……っ。」


部長さえも何も言えなくなってしまうという事は、今のあたしはとんでもなく眼がすわってるって事だ。



「おい。金髪野郎。よくもあたしの親友をもて遊んでくれたな…?」


「いてて……。し、親友?」



冴木野郎があたしをようやく真っ直ぐ見た!



「そうだ!相澤優子!!てめえがもて遊んだあたしの親友だよ!!」



昨日の今日だ!


忘れたとは言わせねぇ!!!




睨みをきかせると冴木野郎はゆらりと立ち上がった。
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