許婚でたまるか!
「お、おおおはよう!優子!」


あたしは目一杯の笑顔でいつも通りに優子に挨拶する!




しかし。




「……………。」



うっ…。


反応なしだ……。


や、やっぱり、怒ってる……よな?



優子は本に視線を向けたまま、あたしに返事もしてくれない。



いや、まだまだ!


あたしの決心は揺るがないぞ!!



「ゆ、優子!今日は良い天気だよな!」


「……………。」


「何の本読んでるんだ……?」


「……………。」


「…あ、あのさ、一昨日のことなんだけど、」


と言いかけた時、



優子が本を閉じて急に立ち上がった!




え!?


ど、どうしたんだ!!?



突然の行動に驚くあたしを尻目に、優子は席を立つとあたしから離れて廊下の方へと行ってしまう!


「ゆ、優子!ちょっと待てってば!」



あたしは一瞬呆気にとられたけど、急いでまた優子に近寄っていく。
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