君のココロの向こう側
「ちょっと。これじゃ多いよ」



一枚返そうとする瑞穂に、私はかぶりを振る。



「相談料。貰っといて」



ありがとね、そう言い残して店を飛び出した。



それっぽっちのお金じゃ、お礼にすらなってないと思う。

だから、頑張るよ私。



“好きって言えたよ”。

そう、報告出来るように。



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