*・.。*4度目のクリスマス・*:.。.*


不安げに、でも熱のこもった瞳で見つめられて、胸のドキドキが加速して行く。



「ダメ?奈友は、俺のことどう思ってる?」



ダメなわけない。


わたしだって……!



「好きだよ。ずっと前から、大好きだった」



だから仁ちゃんにそう言われて、涙が出るくらい嬉しかった。



「俺も。初めて会った時から、大好きだった」



その後、見つめ合ったままお互い顔を真っ赤にさせて笑った。



幸せだった。



大好きな仁ちゃんが、わたしと同じ気持ちで居てくれたこと。



3年前のクリスマスの日。


仁ちゃんとわたしは、晴れて恋人同士になった。


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