*・.。*4度目のクリスマス・*:.。.*


早く忘れなきゃ……。



でも、どうして?



そう思えば思うほど、幸せだった時の記憶しか蘇って来ないのは……。



もう忘れたいの。


キミのことなんて一刻も早く。



だからさ、もういい加減わたしの中から居なくなってよ。



もう、嫌なんだよ。



今日はケジメをつける為に来たのに、こんなにもまだ気持ちがあることを思い知った。



忘れる為に来たのに、全然意味ないじゃん。


それどころか、余計に胸が苦しくなって息が詰まる。



じわじわと涙が浮かび上がって来た。



優しかったキミ。


頼りがいがあって。


でも、少し弱いところもあった。



そのすべてが


キミの存在全部が


大好きで仕方なかった。


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