私とメガネくんの秘密のレッスン




「や……えっと……ですね。」



え、
これ今聞く?

その前に言って大丈夫?



不安になりながらも彼を見れば
いつも通りの無表情で私の言葉を待つ。


き、気付いてるかな?

その無表情が結構恐いと言うことを…


本人には言えないけどね!




「笑わない?」



「話によります。」




だ、だよねぇ……



言わないで逃げれる方法はあるかな?

そう思って彼に視線を送るけど、



"とっとと言えや、タコ。"



とでも言いたげに睨んでいるので




「わ、私に見せてくれる一面が
 本当の白石くんじゃないのは
 わかってはいるんだけど…

 その………何て言うか……」



「ハキハキしてください。
 時間は刻々と過ぎていきますよ。」




う"っ。
かなりの意地悪だ。




「前に話したよね、
 みんなに白石くんのこと
 知ってほしいって。」



「あぁ、
 そう言えばそんなこと
 言ってましたね。」



「だけど…
 今日になってみたら
 どうもそれは嫌なようでして…

 その…
 私だけの秘密にしておきたいなって
 思っちゃっただけです。」



「………。」




わぁ!
言っちゃった!

私ったら大胆な発言を…!


こんなこと男の人に言ったことがないよ!
いや、男の友達すらいないけども!


わー、私ったらなんて大胆なんだろう?!



は、恥ずかしい!




「………。」





…………………あれ?


そう言えば白石くん、
何も発していないよね?



「………。」



はっ!
まさかドン引き?!



てっ、
訂正しなくちゃーーーー!




「しっ」



「何なんですか、
 あなたは。」



「うぇ?」



目の前の白石くんはというと…



「え……」




額に手を置いて、
俯いている。


あれ?
耳まで真っ赤だ。

あ、
頬っぺたもだ。



ん?









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