私のイジワル王子様
「気持ち悪い」

とか、言うけど顔を真っ赤にする真冬が
可愛いくて仕方ない。

真冬はモテるからな…
そんな簡単にいかねえよな。

俺の手はそのまま髪の毛に触れる。

「ボブ似合うよな」

「え!?本当??」
ぱあっと嬉しそうに笑う姿が可愛くて

「とか言うわけねーだろ」
つい意地悪を言ってしまう。

「本当あんたって性格曲がってる」

「伸ばさねーの?俺、ロングも見てみたいなー」
真冬をチラチラ見ながら呟けば、

「何で彼女でもないのにあんたの為に!」

…そりゃそうだ。

気づけば昼休みは終わりに近づき、
俺と真冬は教室へと戻った。
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