私のイジワル王子様
そういえば、あいつ時々スリッパを履いてて…
教科書なくしたって…

あれは全部俺のせいだったのかよ…

「後、俺真冬ちゃんに告白したから。望がそんな気持ちだったら俺が貰う」

そう言って陽太は俺を睨みつけ、
さっさと校舎へ入って行った。

俺のせいで真冬が…

そんな事考えた事、なかった

いつも俺は、俺の事ばかり

「俺、何やってんだよ…」

「どうしたら、真冬ちゃんが幸せなのか考えるべきだよ」

俺と陽太のやりとりを聞いていた
洸大が冷静に話す

「真冬の幸せ…」
俺はぽつりと呟いた。
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