私が吐いた嘘。
千歳side
「別れ…っよっか。」
私は大好きな、彼氏に別れを告げる所。

私達はラブラブだった。
手も繋いだ。
ぎゅってしてもらった事もある。
キスもした事ある。

…だけど、もう一緒に居られないの。
「は…?何で?」
私は答えず、泣き喚いた。
涙が出て止まらない。

「俺を嫌いになったの?」
私は戸惑いながらも、首を横に振った。

嫌いな訳ないじゃん…っ。
「じゃあ、好きな奴が出来たの?」
また、首を横に振った。

そんな訳ないもん…っ。
「…じゃ、何?泣いてばっかじゃ、俺バカだから分かんねぇよ。」

少し、怒り気味になってる。
怒らないで…私が悪いのっ。

だけど…っ一緒に居られないから…。
「も、う…一緒にいたく、無い、の。」
「…分かった。じゃあな。」

彼は出て行った。

…そんな顔しないでよ…。

うっ。ベチャ。
手に血がべっとり付いた。

…さっき吐かなくてよかった…。

やっぱり、もう、生きれないんだ…。

「おかぁさ、ん。」
上手く言葉が出ない…。
苦しい。喉が焼けてるみたい…。

ガチャ。
お母さんが部屋に入って来た所で、
私の意識は途絶えた————————


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