(続編)キスより先なんてさせない
「はい……」

陽菜は、顔を真っ赤にして言った。

「陽菜、あの事覚えてる? おばさんが入院した時の事。実は、俺とおばさんの内緒話は、こうゆう事だったんだ。内緒にしててごめんな。でも、俺本当に陽菜を幸せにしたいと思ってる。今は、指輪ないけど卒業式にもう一度プロポーズするから待ってて」

「うん、待ってるよ。約束だからね」

「うん、約束するよ」

俺は、陽菜と約束した。

だから卒業式にちゃんともう一度プロポーズするから心の準備しとけよな。

「そう言えば陽菜、予定日いつ? 」

「4月2日だよ」

4月2日かぁ。

早く陽菜の子供、見たいな。

きっと陽菜に似て可愛いんだろうな。

でも、男の子と女の子どっちだろう?

男の子だったらお母さんに似て女の子は、お父さんに似るって言うよな。

男の子がいいなぁ。

一緒にサッカー出来るし、将来しっしょに食べに行ったり出来るから。

ああ、そうだ。

名前、まだ決めてない。

「そうだ。陽菜、名前考えないと」

「健太、早すぎって私もう考えたけど……私の勘だけど、男の子だと思う。もし、そうだったら健太見たいに元気な男の子がいいなぁ」

陽菜は、優しくお腹を触りながら言った。

「もう考えたの。何々? 俺に教えて」

俺がそう言うと陽菜は、「内緒」と言った。

「えー、陽菜のケチ」

俺は、そう言って唇を尖らした。

「楽しみに待っててね。それまで」

「おう」

「そう言えば、遅れたけどはいこれ」

陽菜は、俺にチョコが入ったラッピング袋を渡して来た。

「ありがとな。うん、うまい」

俺は、ラッピングを開けてチョコを食べた。

あれから一ヵ月以上経った。

俺は、ちゃんと指輪を持ってもう一度陽菜にプロポーズした。

もちろん陽菜は、喜んでくれた。

今日は、赤ちゃんが生まれる予定日。

病院室で待つ俺は、ずっと不安でそわさわしてた。

ほぎゃー

赤ちゃんの元気な鳴き声が病院に響いた。

俺は、すぐ立ち上がった。

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