先生、近づいても、いいですか。
そんなことを考えながら朝食を作り、急いで食べて、お弁当を持って学校に行くと。






「おう、春川。おはよう」





「おはようございます」






校門の前に先生が立っていました。





先生は生徒指導を担当しているので、朝はほとんど毎日、校門で立ち番をしているのです。




でも、私はみんなよりもずいぶん早く登校するので、先生方がまだ指導を始めていないときに校門を通るのですが。






「………先生、今日は、早いんですね」






私が言うと、先生は、






「うん、なんか早起きしちゃってな」






と小さく笑いました。






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