出会いと別れの季節

電話の向こうでは、明らかに困り果てているユウカの声。


えっと~、えっと~・・・



さっきからずっとこれの繰り返しだ。



そりゃそうだよね。



そうなるよ。



突然こんなこと聞くなんて、どうかしてる。



でも、今のユウカのユウマに対する


ほんとの気持ち・・・



素直で真剣な気持ちを聞きたかった。



本当にユウマのことを真剣に想ってるのか




ただ、それが知りたかったんだ。




でも、電話の向こうから聞こえたユウカの一言に



こんなにも背筋が凍りつくなんて



思わなかった。





「ユウカ~、本気じゃないよ??」



「・・・」



「なんなら~・・・」





「・・・」



「アミちんにあげるっ♪」



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