Je te aime ~愛しき人よ永遠に~

レストランに入り、料理を注文して少し間があった時渡辺さんはまた私に質問ばかりして来た。


私はそれにポツリポツリ答えた。


何を注文し、何を食べたか覚えていない。
ただ、笑った顔が一瞬文に似ていたこの人に何かを期待してた。


今思えば何て愚かだったんだろうと後悔した。


食事が終わり、車で渡辺さんの家に行った。
妹さんと一緒に住んでいると言っていた。
渡辺さんの家に行くと、丁度妹さんが玄関のドアを閉める所だった。

『おかえり。私これから出掛けるから。』

妹さんが渡辺さんに声をかけた。
すると渡辺さんは私に向かって言った。
『これ、妹の美幸(みゆき)。』


私は『はじめまして。』と言ってペコリと頭を下げた。
すると、妹さんもペコリとお辞儀をして『宜しく。』と言うとスルリと私達の横をすり抜けて足速に行ってしまった。


渡辺さんはドアを開けて、『どうぞ。』と
招き入れてくれた。


『お邪魔します。』と言って家の中に入った。
他人の家の匂い。


仲間以外の家の匂いはとても違和感があった。
渡辺さんの部屋に案内されて、ちょこんと座った。


その時にの記憶が思い出せない。
ただ、私は初めて男の人の体温と重さを地肌に感じた。


そして、涙がこぼれた。
何の涙かは分からない。


嬉し涙では無かった事は確かだった。






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