君がくれた約束

「じゃあ行くから…」


「もう…?」


「うん。ちょっとだけって言って抜けて来たから」


「…分かった」


「俺が挫折した時、慰めて貰いに来るから、部屋はそのままにしといてね」


「うん!」


「仕事はちゃんと行きなよ?」


「う…うん」


「じゃあ、行って来ます」



そう言ってシュウは笑顔で出て行った。




シュウが初めて来てから、ちょうど2年…。
あの契約通り居なくなるなんて思わなかった



でもこれはサヨナラじゃないんだ



三年したら、シュウの隣で笑っているよね?私…。



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