君がくれた約束

私も紗香も黙ったまま時間だけが経つ…。


私は勇気を振り絞って言った。



「健太の事なら気にしないで?立ち直るのに少し時間はかかると思うけど、紗香とは又仲良く…」



そう言った時、紗香の表情が険しくなるのが分かった。



「倫子さぁ、そんなんだから男を取られるのよ!私、初めてじゃないよ?倫子の男を取ったの」


「嘘でしょ…?」


「本当だよ?健太だけじゃない。アキラもリュウも私付き合ってた。嘘だと思うなら、聞いてみれば?」


「最低!!」



私は紗香の頬っぺたを思いきり殴って、その場から走り去った。



許せない!
絶対に許せない!!


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