ぶきような想い
私は少し微笑みながらチラッと輝樹くんを見ると
輝樹くんもすこーーーっしだけ笑いながら頷く
「美香!悩むことなんてないよっ!
早くクリスマスになるといいねぇ♪」
私がそう言うと美香は
え?という顔になった
浮気でも冷めてるわけでもない
考え事してたんだ!美香のために
プレゼントを何にするかっ!
なんだよそれーーっニヤニヤしちゃうじゃん!
ことちゃんもなんとなくわかったようで
ニコッと可愛らしい笑顔で微笑む
あーっ本当に天使だ
「っま!輝樹くんありがとね!
さっき怒っちゃってごめんなさい」
輝樹くんに頭を下げながら謝ると
何も反応がない
う…なんだこれは…
恐る恐る顔を上げると
口のはしを少し上げて、何かたくらんでいる顔の輝樹くん
「えっと…」
「怒った夏歩怖かったなぁー
そーだ!明日の昼ご飯一緒に食べてくれるなら許してやってもいいけど?」
ま、まさかの展開
やっぱりこの人は何がしたいのか全く分からない
「それは…シオンと食べる約束してるから」
「あいつなんて放って!な??」
えーーーー
シオンが怒っちゃうよー
まぁ事情を説明してからならOKしてくれるかもしれないしね
「聞いてみる」
「おう!じゃーな!」
そして嵐のように去って行った