ぶきような想い

限界の壁





結局あの後新年早々
滅多に出さない熱を出してしまってキャンプも私は行けなかったし

お泊りもせっかくの休みも寝込んだままで新学期に入ってしまった






いや、新学期になったけど熱は下がらない



何でこんなにずっと熱が続くんだろう…

もちろんインフルエンザでも風邪でもない



多分疲労によるものだろうとお医者さんには言われた





って…そんな…どれだけ疲労たまってたのよ
って感じだわ











「ほれ、お粥持って来たぞ」





「ありがとう…」











大学生のお兄ちゃんは結構空き時間や休みとかで看病してくれている











「お兄ちゃん…」





「なんだよ」





「もう…きっと無理なのかなぁ…」











そう言いながら私の目からは涙が溢れてくる



シオンのことは諦めるしかないのかなぁ…?






するとお兄ちゃんは何を思ったか
呆れたようにわたしの頭を撫でる











「バカか
お前が熱で死ぬわけねーだろ」











お兄ちゃん…


その心配はしてないよ




そんな真剣に言われても困る











「私我慢が足りないんだよ…」




「いんじゃね?きついならきついって言って」





「もしかしたらずっと迷惑だったのかも…」





「看病が迷惑とは思ったことねぇよ」





「なんでこんなことになるのかなぁ」





「お前みたいなバカなやつが疲労なんか溜めるからだろ」











本当になんでこんなに話が噛み合ってないのかなぁ笑"



なんかもう笑えてきちゃった











「やっと笑ったか」





「あははっ♪ありがとお兄ちゃん」









噛み合わなくてもいいのかもしれない


そこにちゃんと意味があるなら





意味が…あるなら





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