ぶきような想い



「ごめんなさい
言い過ぎました。許してください」










私が少しふざけて謝るとシオンは意地悪ーく笑う










「許して欲しければ土下座しろよ〜
それくらいできるよなー?」





「は!?するわけないじゃない!」










なにが土下座よ!










「まぁしなくてもいいけどー?
許さねぇから」










な、なんかそこまで言われたら不安になってきた





私は仕方なく膝をついて頭を下げようとする










「す、すみませんでしたーー!」





「ほんとにするなよ!
お前の何も入ってないカラの頭下げられても嬉しかねぇよ」










むっかつく!!


よかったよ頭下げなくて!!




カラの頭って!!










「意地悪!!」










本当にSすぎて困る!



どうしたらこんなになるんだ!!










「え?意地悪なSな俺が好きなのはどこの誰だっけー?
そいつは相当いじられるのが好きなやつなんだな〜」










本当に意地悪だ!



いーっつもそんなことばっか言って!


ひどいったらないよ










「う、うるさいわね!
別にあんたなんて…」





「好きじゃない?
なら俺帰ろうかなっ」









そう言って立ち上がるシオンにあせって思わず手を握って止めてしまう










「う、うそ!!
好きだよ!!大好きだよ!」










って…何告白してるんだ!!


まぁ今更なんだけどさ










「知ってる
ま、もう後夜祭も終わるしそろそろいくぞ」





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