君がとなりにいた日には
その日の放課後...


「ねーねー!柚衣!今日カラオケ行こ!」


「あー、ごめん...。今日は用があるんだ...」


「あれ、珍しいね。あー!もしかして好きな人待ってるとか?」


「そ、そんなことあるわけ無いじゃん!」



「まっ、いいけどね。じゃ、またね〜」


「うん。また明日ー」



......。待って。いま、好きな人って言った?


好きな人なんて一生できないと思ってた。


でも、あの時助けてくれた聖也の顔が思い浮かんだ。


どうして、こんなにも切ないの...。


だんだん心拍数が上がってきた。


だめだっ。いま聖也にあったらドキドキで死んじゃう。


耐えきれないっ。


私は聖也の約束を破って、その場から逃げ出した。



もう二度と戻れない。



いま、気づいた。


私は聖也が好きなんだ。
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