君がとなりにいた日には



「あーーーっ!懐かしいー!去年さここでみんなで写真とったの...。」


「そーいや、そんなこともあったな。」


「だよね...。」


「ねっ、ねー!」


「なんだよ、急にでけー声だして、」


「あっ、あのさー、去年の春ここで約束したことお、覚えてる...?」






「忘れた。」


「そ、そうだよね。」


別に、特別すごいことなんて期待してなかったけど、なんだろう。すごく...すごく...。涙が止まらない。


聖也には見えないように、涙を浮かべた。


なんで、いつもそんなに冷たいのよ、どうしていつも...。


「あー!もー。何泣いてんだよ。」


急に、体が聖也のほうへ持っていかれた。

えっ、えっ!?


ちょっ、ちょっ、なに!?


私は吸い寄せられるように聖也胸に引き込まれた。それは少し大きくてたくましかった。


「ん、もぉぉー。グスン...、うぅっ」


あー、また涙が止まらなくなる。


「おいー。泣くなよー。柚衣の泣いてる顔なんて見なくないんだよ。」


思いも寄らない、聖也の言葉にびっくりしたのを通り越して、変な感情にかられた。


なんだろう...。このドキドキしてる気持ち。止まらない...。


聖也...あっ、あたし

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