鬼課長とのお見合いで(新たに9月15日に修正済み)

私は、食器を洗った後に洗濯物を物干しざおに干した。
 チラッと庭から家の中を見るとお腹が膨れて
機嫌が直ったのか和季は、オモチャで一人遊びを始めていた。

 フフッ……これならしばらくは、大人しく遊んでてくれそうね。
私は、クスッと微笑むと洗濯物を干すのを再開させる。
 たくさんあるので一苦労した。

今日は、ポカポカ陽気で天気がいい。そうだわ。
 せっかくだから和季を連れて近くの公園に行ってみよう。
ママ友が出来るかもしれないし

 洗濯物が干し終わると和季をベビーカーに乗せて近くの公園に行った。
 公園は、歩いて5分近くの場所にある。
スーパーや幼稚園も近くにあるし便利な場所にあるから助かるわね。

 公園の中に入ると数人の赤ちゃん連れや
小さな子供連れのママ達を見かけた。
私は、緊張しながらも思い切って声をかけてみた。

「あの……おはようございます。
昨日から引っ越してきました。櫻井と言います。
よろしくお願いします」

「まぁ昨日から?はじめまして。私は、木田です」

「私は、樋口です。 よろしくお願いします」

 次から次へと挨拶をしてくれた。
良かった……無視をされなかったわ。
 ママさん達の付き合い方は、未だに慣れないため
話しかける時は、それなりに勇気がいた。

「まぁ、お子さん顔立ちがすでに
しっかりしているのね?名前といくつなの?」

「和季と言います。現在、1歳3ヶ月目ですね」

「あら、ウチの子と同い年になるわね。
私の娘は、梨々香と言って今、1歳4ヶ月なのよ!」

「私の所も同い年ね。息子の幸生と向こうで
遊んでいるのが娘の葉矢で3歳」

 そう言ってお子さんの名前を教えてくれた。
同い年の子供が居るのは、心強い。
 仲良くしてくれると嬉しいのだが……。

「和季君って離乳食とかちゃんと食べてくれる?」

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