意地悪なキミの好きな人
「……俺だってわかってんだよ。最低だってことくらい。
だけど認めちまったら俺、嫉妬でどうにかなりそうなんだよ……っ。」
これは……阪本のこと言ってんのか。
確かに阪本は美桜に告白したのかもしれない。
だけど美桜は如月先輩が好き。何が不満なんだ。
「嫌なんだ。アイツが…他の男と話してるだけで、笑顔見せてるだけで。
それだけで…最低なことをしちまいそうになるんだ…。」
如月先輩はそう言って壁を殴る。
「くそっ……」
悔しそうに言う如月先輩。