意地悪なキミの好きな人




「野原、おまえは俺の彼女なんだからな?覚えとけよ?」



「は、い……」



彼女……いい響き。



すると後ろから、



「美桜ちゃーん!」



私の名前を呼ぶ声が。



そしてその人は走って私の横に並ぶ。



「あの…どちら様ですか?」



靴のラインの色を見る限り、2年生、先輩と同じ学年だけど……。



「俺?俺はみんなのものだよ。」



そ、そんなことは聞いていないんだけど…。



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