意地悪なキミの好きな人
ついていくと、視聴覚室に連れてかれる。
視聴覚室はどのクラスも使ってなくて誰もいなかった。
「野原……ごめん。」
そう言われて視聴覚室に入らされる。
だけど先輩と健ちゃんは入らずに、扉が閉まり、
ガシャンーー
先輩が鍵を持っていたらしく、鍵を閉められる。
「っ、先輩…⁉︎ 」
視聴覚室は内鍵はなく、外からしかかけられないようになっている。
しかも防音設備が整っているからどんなに叫ぼうが気付いてもらえない。
「先輩……なんで…」
先輩が意味もなく閉じ込めるわけがない。
だけど怖くてーー
「…ふぇ…っ……」
私はその場で座り込んで泣いた。