意地悪なキミの好きな人
「ありがとうございます。」
「似合ってるよ。俺も開けていい?」
コクリと頷くと先輩は包みを開ける。
まえに真美ちゃんと一緒に買いに行った先輩のプレゼント。
「マフラーか、ありがとう、嬉しいよ。」
寒がりの先輩にはマフラーがぴったりだと思ったのだ。
「いえ……私もこんないいものもらっちゃって……」
そう言うと先輩に頭を叩かれる。
「そういうことは言わないの。クリスマスはおとなしくもらっとけばいいの。」
ニコリと笑う先輩にドキッとする。